『物流ニッポン』(2010年6月17日)に掲載されました。 2010年7月 6日
車内で快適な仮眠 ベバストGCS
人・環境・燃費に優しい空調
ベバストジーシーエスジャパン(バルテック・ラジムスキー社長、横浜市港北区)は、ことし3月、大型トラック用アイドリング・ストップ冷房装置「パーキングクーラー」を市場に投入した。
ラジムスキー社長は「真冬でも西日でキャビン内が暑くなるケースがあり、使用時期は夏だけでない。除湿効果もあり、日本の気候に合っている」と話す。
同社ではアイドリング・ストップ暖房装置として、燃焼式の「ベバストエアヒーター」を発売しており、運送業界で普及が進んでいる。
クーラーの登場で、年間を通した快適なアイドリング・ストップのコンセプトを実現できる会社となった。
「次のステップとして、販売実績を伸ばし、認知度を高めたい」
クーラーは車載バッテリーを電源とするコンプレッサー式。
冷房能力が高く、蓄冷剤を冷やすための事前走行が不要で、最長で6時間の連続運転が可能。
昨年5~9月にモニター運送会社の15両でテストを実施したところ、「蓄冷式に比べ良く冷え、温度も下がり、バッテリーの故障もないとの評価が多かった。
外気温がセ氏20度台でも、曇りや雨の日はキャビン内が蒸し暑くなる。
2月に室内がセ氏28度になった例もあり、日本でのクーラー使用期間は以外に長い」。
9月からのポスト新長期排出ガス規制適用を前に、トラックメーカー各社は世界最高水準の排出ガス規制値をクリアする低公害車を相次いで発表した。
エンジン本体の改良と後処理装置の組み合わせで排ガスを浄化するものが主流だ。
ただ、エンジンは高圧噴射によって窒素酸化物(NOX)を低減し、ディーゼル排気微粒子除去装置(DPF)は低温だと能力が落ちるため、アイドリング時には効果が低い。
「どんな低公害車でも、停車時はエンジンを止めることが最も大切。
アイドリング・ストップ励行のための一番のソリューション(問題解決方法)は、国やトラック協会の助成制度」 先月現在、エアヒーター、パーキングクーラーに対する助成金は、全国30のトラック協会で設定されており、今後の拡充が期待される。
「車内での快適な仮眠は居眠り運転や過労防止につながる。人、環境、燃費に優しい1年を通した空調で、安全運行に結び付けてほしい」
(吉田 英行)